ビザフリーで仕事探ししていた美容師
今日は一年振りに日本人美容師さんのサロンへ。
本当は、イースター前に切りたかったのだが、気がついた時にはもう予約できず、だいぶ先になってしまった。だけど、同じ長さにしてもらったのに切ったのは10cmくらいだったから、スパンが開きすぎということでもない感じ。
どうも、加齢と共に髪の伸び方も遅くなるらしい。血行不足が原因とか。ガーン。。
気になっていた人の話をしたら、やはりご存知であった。
去年の秋ぐらいに、ある日本人美容師がビザフリーでデンマークに来て、経済的にかなりギリギリの状態だったためお小遣い稼ぎをしようとしていたのと、デンマークで労働ビザを取得したいので仕事を紹介して欲しいなどの書き込みをFBのグループページにポストしていたのだった。
どうもその人はビザフリーのことを「観光ビザ」と言って「移住」のつもりで自分のサロンを閉めて全て引き上げてきていたが、11月の寒い時期にテントで寝泊まりしたり、誰か親切な人の家に泊まっていたりとか、40歳くらいなのに危なっかしい人で、気になっていたのだった。
結局、何の成果もないまま、ビザフリーの90日間が切れる直前に日本に帰国したらしいが、やはり彼女にコンタクトしてきて、雇ってくれないかどうか、また美容師道具を譲ってもらえないか聞いてきたらしい。
私も好奇心で聞いたのだけど、美容師というのは、デンマークでも日本でも、自己責任で顧客を獲得しなければならないらしい。まぁ美容師がコミュニケーションを取りたがるのは、そのせいもあるのだろう。
私は無頓着で指名を使ったこともないので無知だったけど、漫画「きのう何食べた?」を読んで、やっぱりそうだったのか、、と。ちなみに、うちの会社はパートナー会社なので、同じようなシステムの弁護士事務所の事情が描かれているのも興味深い。
その方も10年前デンマークで美容師として働き始めた頃は大変だったそうで、コツコツと築き上げてきた自分のサロンに、顧客獲得なしにただ切らせてください、というような人を雇うような余裕は当然あるはずもなく。家賃や光熱費の負担だってあるわけだし。
それは、うちの会社も然り、である。
うちも、自分でプロジェクトを獲得するようなポテンシャルを持つ人でなければ雇えない。
自分で客を捕まえなければならないことはわかっていただろうに、営業なしで美容師の仕事だけで労働ビザのスポンサーになってくれるところを探していたなんて無謀というかなんというか。
それとも、デンマークは裕福な国だから、営業をしなくても客がわんさか来ることを期待していたのか。
デンマークは資格がなくても美容師として働けるそうなので、より競争率が激しそうだが。。
今週末、久しぶりにノルウェーの雪山に行くので、坂練をした。
なんとか獲得標高330m。
山が恋しい。。。