黙想会
久しぶりに、元牧師宅の黙想会に参加してきた。
前々回は私の体調が悪くてキャンセルし、前回は牧師さん宅の家が浸水して中止になり、今回も先月参加しようと思ったら学会の用紙締め切り前日で延期させてもらったのだった。
昨日、これまた久しぶりに日曜の礼拝に行き、マリアの受胎に関する説教を聞き、改めて自分の宿命について考えさせられ、自分の与えられた課題について考える時間となった。
マリアの受胎で思うのは、私もまた不測の妊娠をし、それによって人生を一変させられたことである。
妊娠をし、東京を出て、大阪を経て島根に移り、思うような仕事につけずアカデミアの空気に飢え、恩師の翻訳の仕事を引き受け、その打ち合わせのために母校を訪れ、デンマーク人の女性PhDと出会い、彼女とのダイアログからグラントにアプライする話に発展し、3歳の子連れでデンマークに移住することになった。
当時は、デンマークにいいイメージはなく、北国の厳しい気候がただ怖かった。
気温よりも暗さにやられ、2008年に車を買って自転車に乗らなくなったら冬鬱になった。
なぜこんなところで永住することになったのかと思ったものである。
しかし今はこの暗さが嫌いではない。
むしろ、夏と冬のはっきりとしたコントラストが好き。
暗さの中の目が見開かれる感じが好き。きっとこの暗さがなければ、信仰を持つこともなかったかもしれない。
ここで生かされている自分を自覚できなかったかもしれない。