山スキー旅行 | いまのしゅんかん

山スキー旅行

今回はノルウェーに元々来る予定ではなかったのだが、前回来たときに私の山スキーのスキルについてもまた険悪になったので、イースターでの長期のスキー旅行の前にまた練習したいということで急遽同じところに行くことになったのだった。

 
前回でもっと荷物が運べることがわかったので多めに運んだ。しかし、足りないものが発覚して彼がバンまで取りに行ったが急いでくれてたった駐車場まで往復17分で戻ってきたのだった。
今回はひたすら鶏肉と野菜をローストするだけ。ガーリックパンと粉のスープで手抜きの割にまともな食事に。
 
雪に関しては、1週間前とはまた一変していて、ずっと晴天続きで週末になって急激に気温が下がったせいかカチカチで、前回は重い雪でシールを付けなくてもウロコ板でちょっとした坂道も上れたのに、今回は逆滑りしやすかった。
なので上りは大変かもと戦慄を覚えたが、幸いシールをつければ雪にはしっかりついて登りやすかった。
 
しかし、雪が固くて、少しでも横にズレようとトラバースしようとすると板がひっかかってくれずズルズルと下に滑っていくのが怖かった。
しかも相変わらず上の視界は悪かったので、前回行ったところよりも少し上に行ったところでハイクモードからスキーモードにシフトして滑ることに。
少し緩斜面のところで滑ったら、むし固い雪がゲレンデっぽくまるで圧雪しているような斜面で滑りやすかった。
非圧雪でまだ攻略し切れていない私はボーゲンを駆使して下りるだけで終始する私も、今回初めてやっとスキーらしい滑降ができた。

 

楽しい斜面だったので一回登り返し。初めて山スキーでスキーが楽しい山行だった。
 
翌日は前日よりは視界が開けると聞いたので、もっと上を目指すことに。
しかし登り始めは変わらず上がガスっていたので、とりあえず彼が登った一番上のところまで目指してみることに。
前日よりもさらに気温は低く、雪はさらにカチカチ。
少しでも斜度を下げようと斜めにずれようとするとスキーの板が全面で接地せずかえって逆滑りしそうになるので、ほぼ直登で登る。いつもだったら怖い斜度だけど、踏みしめるようにして一歩一歩登っていった。
 

しかし登っていくうちに視界が開け、さらに上に登りたくなった。

 

誰かが作った隠れ家。なかなか凝った作り。

でも、風を防いだり暖を取るために居場所を作るのはいいアイデアだなと思ったし、モードをトランジションするときに平なところがなくて心もとなければシャベルで掘って平なところを作ればいいのか、とも思わされた。
 
 
調子に乗ってそのまま直登していたら斜度が限界を超えてしまい、トラバースする羽目に。それも板がささらず怖かったので、ザクザク耕しながら上を目指す。ここでまたガスってきてメンタルにも重くのしかかる。
標高1000m近くでいい感じの木が見え、そこでトランジションすることに。
 
木があるところで、シールを剥がしたり、ビンディングやブーツをスキーモードに変える作業するのが安心。スキーが流れていくのが一番怖いし、木の近くだと平らな場所が作りやすいのでスキーをはめるのが容易になる。
 
彼はもっと上まで登ってみたいというので、私一人でトランジションの作業。前回一人でトランジションの練習をしていてよかった。それまでは結構彼に頼っていたので。
しかし、彼は滑ってくる途中で転んだらしい。ピッケルがなければもっと下まで滑落していたかもしれないとのこと。
何が原因で転んだかわからないが、わかりにくい障害物があるのも自然の山ならではである。
 
二人でスキーで降りるときに、もっと緩斜面に行こうとトラバースしたら横にずれすぎて、気がついた時には戻るのにちょっとした谷になっておりヒヤッとした。これもまた山ならでは。
その谷には沢が流れていて、一部はかなり雪がなくなって大きな窪みになっており、落ちたらたまらんと、その近くをトラバースするのがものすごく怖かった。
しかしそれも山ならでは。流石に前日ほどスキーを楽しむ気持ちの余裕はなく、下に降りてきた時にはほーっとした。
彼にとっては、この下界に下りてきた時のホッとする気持ちが病みつきになるという。

 

またもや頂上には行けなかったけど、やり切った感。。。

 

一度目はモナカ雪、前回は湿った重い雪、今回はカチカチ雪と同じ山でも雪質も気候も違って、登り方も変えなければならなかったのでいい経験になった。

この時勢だし、自力で登るサステンナブルスキーハマるかも。